ただ、3Dカメラはどうしても業務用のものが多く、一般の人がなかなか手を出しにくい価格だったり、あるいは廉価だが性能もいまいちというものもあり、価格、性能ともに納得がいくような“リーズナブル”なカメラがなかった。
・重さ159gの軽量立体カメラ
そんな現状を改善しようと、Cecile Schmollgruber氏らが設立したサンフランシスコのStereolabsが「ZED Stereo Camera」という3Dカメラを開発した。
カメラユニット本体の大きさは175x30x33ミリメートル、重さ159グラム。とても軽くてコンパクトだ。
・物体までの距離や奥行を正確に計測するアルゴリズム
カメラは3Dビジョンセンサーを搭載しており、対象までの距離を正確に計測する。これらの情報をコンピューターに送り、ソフトウェアが情報の解析をおこなうというシステムだ。
立体カメラは、それぞれ数センチメートルほど離れた地点で撮影された2つの画像を組み合わせることで、物体までの距離や奥行を算出する仕組み。そのため正確な計測を実行するアルゴリズムが必要になる。
・屋内、屋外ともに使用できる
「ZED Stereo Camera」の感知範囲は、1.5~20メートルの範囲で、しかも屋内屋外両方で使用できるという。
4,416x1,242ピクセルのセンサーカメラは16:9のワイドスクリーン、110度のワイドアングル。各カメラは12センチメートルほど離れて設置され、物体の奥行を計測するのに適している。
・リーズナブルな価格も魅力
公式サイトで449ドルという手の届く価格設定で販売されている「ZED Stereo Camera」。建築物のスキャンや、3Dマップの作成のほか、障害物を検知するセルフドライブカーや、飛行ドローンなどに搭載すれば、大活躍してくれそうだ。
ZED Stereo Camera