この夏、厚生労働省は、情報通信機器を用いた診療に関する通知を発表。いわゆる遠隔診療について、「現代医学から見て、疾病に対して一応の診断を下し得る程度のものであれば、医師法第20条等に抵触するものではない」と表明した。
こうした動きから将来は、手持ちのデバイスを利用した遠隔診療が、頭角を現してくると予測される。
そんな中、早くも新しいサービスが登場。スマートフォンやパソコンを介して、医師から診療行為を受けられるプラットフォームサービス、「ポートメディカル」がリリースされた。
・約10種類のカテゴリーで診療行為を提供
「ポートメディカル」の主旨は、高血圧症をはじめとする約10種類のカテゴリーに限定した上で、それぞれに合った診療行為を提供すること。これにより、地理的な問題や時間的な制約で、病院へ行くことが困難であった状況が解決される。
併せて、病院に行かなくても、医薬品を受け取れるようになる他、直接対面では言いにくい内容を、インターネットから相談できるなど、さまざまなメリットが挙げられる。
・経験豊富な専門医が適切に対処
診察は、経験豊富な専門医が担当する。ただし、すべての症状において遠隔で診断するのは難しいので、その場合は医師の判断によって、直接対面の診療を推奨するそうだ。
今月スタートしたばかりの、「ポートメディカル」。今後は領域を拡大し、世界中どこからでも適切な診療が受けられるようなサービスをめざすという。21世紀の新しい医療は、ここから始まるのかもしれない。
ポートメディカル