福祉国家スウェーデンでは、その予防策となるサービスを開始。文章中の“悪い言葉”を“優しい言葉”に変換する、ユニークなアプリを発表した。
・変換可能な1800の“悪い言葉”を登録
「Fulfiltret」と呼ばれるこのアプリは、スウェーデンの保険会社が開発したもの。
使い方は非常に簡単で、アプリをダウンロードした後、文章作成時のキーボードとして利用すればいいだけ。悪意のある言葉が含まれていた場合、アプリが自動で解析。その場で良心的な文章に、変換してくれる。
アプリの中には現在、人を傷つける可能性があり、かつ良い表現に置き換えられる言葉が約1800語、登録されている。
キーボードでそうした文言を打つと、アラートサインとともに、自動的に優しい言葉が現れる。例えば、“ふとっちょ”は“かわいらしい”に、“変な服”を“個性的な装い”にするなど、その都度ソフトな文句に、書き換えられるのである。
・アプリで冷静さを取り戻す
もちろん、これだけでネットのいじめがなくなるわけではない。
提供元がめざすのは、オンラインの会話をフレンドリーなものにすること。感情に任せて心ない文を打つ前に、今一度冷静になる機会を、このアプリは与えてくれるのである。
「Fulfiltret」は、Google PlayまたはiTunesで入手可。いずれも無料。日本語対応にも、期待したい。
Fulfiltret/Google Play
Fulfiltret/iTunes