・ユーザーのモーションをそのまま音楽に!
リトアニアのMindaugas Badokas氏らのチームTZM Creative Labが開発している「Motus」は、ユーザーのモーションを感知し、それをギター、ドラム、ピアノ、バイオリンまで、さまざまな音に変換するユニークなツール。
まさに“踊るようにして音楽を奏でる”というもので、このときユーザーは、ダンサーであり作曲家であり演奏家でもあるというわけだ。
「Motus」のソフトウェアが、ユーザーのモーションをモニターし、データを解析して、さまざまな制御をおこなう。
デバイスの回転や加速、にぎったりひねったりといった動作を検知し、“特定の音を鳴らす”“エフェクトを発動する”といった指定のアクションを実行する。
Ableton LiveやMaxなどのシステムを使って、デジタルオーディオワークステーションとして機能させることができ、音の微調整や細かいコントロールをおこなえる。MIDI、OSCやReWireにも対応しているという。
・3つのバージョンを用意
「Motus」には、「Classic」「Pro」「Hacker」の3つのバージョンがある。
1番スタンダードな「Classic」は、Windows、OS X、iOSで動作し、加速度計、ジャイロスコープの2つのセンサーを搭載。手のひらサイズの42x36x15ミリメートルのコントローラーは、リチウムポリマーバッテリーを内蔵しており、およそ48時間の連続使用が可能。電子部品はプラスチックでコーティングされている。
「Pro」はパフォーマンス向けの仕様になっていて、コーティングは強化プラスチックで、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、高度計の4つのセンサーを搭載。さらに、30メートルの距離までを網羅する、2.4 GHzのワイヤレスレンジレシーバーを搭載していて、同時に最大12の「Motus」デバイスと同期することができる。
「Hacker」は、DIYや機械好きなマニア向けの仕様。骨組のキットを基盤として、手作りでさまざまに自分好みにアレンジできるのが特徴だ。コーティングカラーのほか、追加のセンサーを付けて機能拡張を施したりも自由自在。
・現在、出資を受付中。音源の追加も視野に
チームでは将来的に、現在実装している音源以外にも、いろいろな音源をダウンロードできるようにしたい意向だという。
現在、「Motus」はクラウドファンディングサイトで投資金を集めており、2016年4月に提供開始を予定している。