一方、飲食店と生産農家との直接取引に特化したB2B型オンラインマーケットプレイスが、2013年にカナダのモントリオールで創設された「Provender(プロベンダー)」だ。
・飲食店と生産農家とのB2Bに特化
Provenderは、農家が野菜、乳製品などの生産物をオンラインマーケットプレイスで“陳列”し、飲食店のシェフが食材を選んで注文するという仕組み。
農家は、Provenderを通じてマーケティングチャネルや販売チャネルの拡大につなげることができ、飲食店にとっては、調達先を自ら吟味したうえで、中間業者を介さずに質の高い食材を仕入れることができるのが利点だ。
また、Provenderは、売り手である農家に向けて商品在庫システムを搭載する一方、買い手にあたる飲食店には、オンライン発注システムを導入。
在庫管理や受発注業務を効率化しながら、農家と飲食店との間で、新鮮な食材をタイムリーに取引できるような仕組みとなっている。
・サプライチェーンの簡素化によって、フードシステムの透明化を推進!?
Provenderは、現在、モントリオール、ケベック、オンタリオといったカナダの都市部のほか、米国コロラド州、マサチューセッツ州などでも展開中。
中間業者が介在する従来のサプライチェーンを簡素化することで、時間やコストを効率化できるのみならず、フードシステム全体の透明化にも寄与していきそうだ
Provender