注目の次世代型スマートフォン、「PUZZLEPHONE」が登場。海外ITメディアの間で、早くも話題を集めている。
フィンランドの企業Circular Devices Oyが、同国のシリコンバレーと呼ばれるGrant4Comとタッグを組んで開発した「PUZZLEPHONE」。
従来のスマホと明らかに違うのは、モジュール式を採用している点だろう。
・部品の交換でエコに貢献
モジュール方式の利点は、ユーザーの好みに合わせて、カスタマイズができるところ。
修復もアップグレードも思いのまま。脳に当たるメインエレクトロニクスと画面、バッテリーには、いずれも交換可能なカスタマイズモジュールが組み込まれており、損傷しても、自分の手で容易に取り替えることができる。
修理費用はもちろん、買い換えの必要もない。部品の交換によって、永続的な利用を実現。それを環境破壊の歯止めにつなげるというのが、開発元の狙いだ。
・Googleとの発売日競争に注目
モジュール式のスマホというと、Googleが2014年に発表した「Project Ara」があるが、製品化が遅れているため、まだ陽の目を見ていない。アメリカのエキスポでも、同様の製品が出品されたらしいが、スペックも低く、あくまで組み立てキットの範囲内で収まっている。
そういう意味では、“世界初”ではないにしろ、これだけ技術の基盤が整ったプロダクトは、この「PUZZLEPHONE」が初めて、と言えるかもしれない。ただし、市場でのインパクトは、Googleの発売時期にかかってくると思われる。
価格は今のところ未定。現在、2016年9月の初出荷に向けて鋭意調整中。
PUZZLEPHONE