その余波は広告業界にも押し寄せ、モバイル中心のユーザーライフスタイルの中で、いかに効率よく商品を訴求していくかが、大きな課題となっている。
FIVE(ファイブ)は、そうした時代の流れを捉えた企業の1つだ。
同社が展開する「*Moments by FIVE」は、メディアの価値を最大限に生かした、まったく新しいタイプのモバイル向け動画広告プラットフォーム。特にテレビCMでリーチしづらい、若年層へのアプローチにおいて、大きな効果が期待されている。
多様化するメディア時代に、どのような形で切り込んでいくのか。代表取締役社長、菅野 圭介(かんの けいすけ)氏に、話を聞いた。
・読み込み0秒再生!高画質なプレミアム視聴体験を実現
Q1:まずは、「*Moments by FIVE」提供の経緯から、お聞かせください。
FIVE はモバイルビデオ広告事業を展開するスタートアップですが、まず大前提としてビデオ広告は、ユーザーにとって、負荷の大きいコミュニケーションでもあると思っています。(中略)
そこで、高画質・読み込み0秒再生の動画視聴エクスペリエンスと指先で操作可能な動画制御を実現することによって、ユーザーへのストレスを最小限に抑えつつ、“広告主満足”と“メディア価値の最大化”についてできる限り高い水準で満たす方法を実現したい、と考えました。
その結果たどりついたのが、今回リリースした「 *Moments by FIVE」です。
Q2:「*Moments by FIVE」とは、どんなサービスなのでしょうか。
「*Moments by FIVE」 は、さまざまなユーザーの “瞬間” を切り取り、リーチできるモバイルビデオマーケットプレイスです。
今回第一弾として発表した 「Teen Moments by FIVE 」は、非常に高いターゲット含有率で、全国のティーンエイジャー最大400万ユニークユーザーに、リーチすることができます。(中略)
また、プレミアムアプリのみを厳選することでブランドセーフティを確保し、ビューワビリティやオーディビリティ(音声可聴性)といった、ブランドにとって大切な指標も、技術面で高める取り組みを行っています。
・多彩なターゲットに向けたプログラムを続々リリース
Q3:「Teen Moments by FIVE」の展開は、どのように行われたのでしょうか。
今回のリリースは、FIVE としてはこれまでの取り組みの蓄積の結果、ということになると思います。(中略)
すでに弊社ビデオ広告プロダクトで、収益化にかなり成功されているメディアもいる中で、さらにブランドマーケティングへの需要に応えるべく、今回のマーケットプレイスに参画していただいています。
今回もいたずらにパートナーの数を増やすよりも、ブランドにとって信頼性を担保できることを方針として、展開してまいりました。
Q4:今後の展開について、教えてください。
国内のスマートフォンにおけるブランド・マーケティングの映像流通量で、 YouTube などのプラットフォームに次ぐ規模を、実現していきたいと考えています。(中略)
そのために今後は、さまざまなパートナーとプロダクト連携を進めて、販売チャネルをさらに拡げていく取り組みを、行っていくつもりです。
また、第一弾の「Teen Moments」に続き、女性向けプレミアムメディアを束ねた「Girls Moments」、エンタメ系プレミアムメディアを集めた「Fun Moments」、ニュースアプリや男性向けメディアを集めた「Business Moments」などを、随時リリースする予定です。
プレミアムアプリ動画広告マーケットプレイスとして、国内最大級の規模に成長した同サービス。既存の動画プラットフォームに、どこまで迫ることができるか、第2弾以降の展開を、楽しみに待ちたい。
*Moments by FIVE