しかしこれらの予報は小さなエリアでみると、必ずしも精度が高いとはいえないのが現状だ。
・ユーザーからの天気情報を集約するアプリ
米サンフランシスコのスタートアップ「Sunshine Technologies(サンシャイン・テクノロジーズ)」は、今月スマートフォン向け天気予報アプリ「Sunshine」のβ版をリリースした。
このアプリでは、クラウドソーシングの手法を応用。
ユーザーが、最新のiPhoneやAndroid端末の一部に搭載されている気圧計センサーを通じて各地点で気圧を測定したり、手動で現在地の天気状況を入力し、気象データを共有し合う仕組みだ。
・精度は3倍に!?
Sunshineでは、ユーザーから集約したこれらのデータを米海洋大気庁(NOAA)の気象データと統合することで、従来よりも平均3倍精度の高い天気予報を発信している。
今後ユーザー数が増え、このオンラインプラットフォーム上で共有されるデータが多くなれば、その正確性や信頼性もさらに向上するだろう。
・クラウドソーシング型気象アプリの広がり
Sunshineと同様のサービスとしては、カナダ発のスマホアプリ「PressureNet」や、カリフォルニアの開発コミュニティOpenSignalが手がけるオンラインマップ「WeatherSignal」などもある。
センサー技術やクラウドソーシングの手法を活用することによって、従来、専門機関が中心だった気象の分野にも、分散化の兆しが現れはじめたようだ。
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