ロンドンのデザインチーム「Layer」が開発した「Worldbeing」は、個々の二酸化炭素排出量を追跡する、画期的なプロダクト。
世界の低炭素事業を支援するCarbon Trustの全面的な支援の下、製作された期待のデバイスだ。
・リアルタイムで二酸化炭素排出量を追跡
リストバンド型の「Worldbeing」は、手首に装着するだけで、リアルタイムでユーザーから出される二酸化炭素量を計測する。
デバイスは、起床から就寝まで、日常生活のありとあらゆる場面で作動する。調理時や通勤、食事どきにも追跡を続け、専用アプリからその結果を、常時ユーザーへ報告する。
ユーザーはその結果を元に、個人のライフスタイルに合わせた目標数値を設定。アプリからレクチャーを受けたユーザーが、毎日の生活の中で、二酸化炭素排出を減らす工夫を重ねていくのが狙いだ。
・“意識の変化”を促す
ユーザーにとって、数字で出される結果はかなりショッキング。開発者いわく、このデバイスの目的はそこにあるのだという。
自身の生活が、どれだけ環境に影響を与えているかを明確に知ることで、改善のための策を進んで考えるようになるし、健康にも気を遣うようになるからだ。
増え続ける二酸化炭素を、いきなり減らすことはできない。しかし、一人ひとりの意識の変化によって、事態が好転する可能性は大いにある。何をしても無駄と、あきらめることはないのだ。
まだまだ開発段階にある本品。今後は2017年の一般販売に向け、より広範囲な機能を実装していく予定だ。
Worldbeing