日本はもとより、世界各地で、野菜・果物などの収穫シーズンを迎えている。
・クラウドソーシングを活用した、グローバルな収穫マップ
米コロラド州で2013年3月に開設された「Falling Fruit(フォーリング・フルーツ)」は、米国・英国・オーストラリア・インド・イスラエルなど、世界50カ国以上、1500都市を超える街の公共スペースを網羅する“収穫マップ”だ。
地方自治体が保有する樹林・樹木に関するデータのほか、地元で味覚狩りやガーデニングを実施するグループらから集めた情報などをオンラインマップに集約。
また、Wikipediaに代表される、クラウドソーシングの形式を併用し、一般ユーザーが、情報を追加したり、編集したりできるのも特徴だ。
・近隣の収穫スポットをマップで探そう
Falling Fruitの利用方法は、いたってシンプル。
気になるエリアを拡大していくと、樹木などの生育場所がマークされ、収穫できる食料の種類や樹木の健康状態といった詳細情報が表示される。
誰でも、近隣エリアの収穫スポットを、簡単に見つけ出すことができるわけだ。
さらに、Falling Fruitに蓄積されているデータは、ワンクリックでダウンロード可能。
クリエイティブコモンズライセンスのもと、非商用目的に限り、利用することができる。
・収穫マップが、ヒトと食、生態系をつなぐ?!
Falling Fruitを通じて、世界中の“旬の味覚”を可視化することで、世界各地の公共スペースに実る貴重な食料を有効に活用できるのはもちろん、ヒトと食、そして生態系との有機的なつながりを取り戻すきっかけになるかもしれない。
Falling Fruit