また、パソコンの性能の進化につれて、多くの教育機関では、定期的なパソコンの買い替えを余儀なくされている。
・旧式のパソコンも快適に使い続けられるOS
ニューヨークのスタートアップ企業「Neverware(ネバーウェア)」は、旧式のパソコンやMacを“Chromebook”のように変える、クラウド型オペレーションシステム「CloudReady(クラウドレディ)」を開発した。
Chromebookとは、オペレーションシステム「Chrome OS」が搭載されたパソコンのこと。すべての作業をブラウザ上で行うため、低スペックなマシン環境でも動作するのが特徴だ。
このようなChrome OSの上に構築されているCloudReadyをパソコンにインストールすると、Chromebookと同様、ブラウザを介して、GmailやGoogleドライブなどのウェブアプリを快適に利用できるようになる。
Neverwareでは、1台あたり年間25ドル、無期限59ドルで、CloudReadyのライセンスを教育機関に販売。
新しいパソコンを買い替えるよりも割安で、旧式のパソコンを使い続けられるのは、教育現場にとって魅力だろう。
・コンピュータ教育を支援するソリューション
職種を問わず基本的なコンピュータスキルが求められる現代社会において、情報技術を使いこなせる者と使いこなせない者との間に生じる”デジタルデバイド”は、深刻な社会的課題のひとつ。
誰もがコンピュータに触れ、必要なスキルを学べる機会を確保するためにも、CloudReadyのようなソリューションの果たすべき役割は、今後、ますます大きくなりそうだ。
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