一歩間違えると事故にもつながりかねないそうした要素を減らし、快適なドライブを提供しようと、フランスの大手自動車部品メーカー「Faurecia」がスマートカーシートを開発中だ。
・疲れや眠気をセンサー測定
どうスマートかというと、生体センサーが内蔵され、ドライバーの呼吸速度や心拍などをモニターする。
それらをもとに疲れやストレス、眠気の度合いを運転席横のモニターに表示するというもの。
ドライバーは自覚する前に疲れなどを認識し、必要に応じてシートでマッサージなどを受けられる。マッサージはストレスレベルが高いときにはリラックスを促すもの、集中力に欠けるときにはやや刺激的なものになる。
また、眠気が強いときは、シートから温風・冷風が出るといった“仕掛け”もある。
・NASAと共同開発
直接皮膚に触れずに心拍などの生体データを集め、分析するという高度な技術を活用するこのシステム、米航空宇宙局(NASA)やオハイオ州立大学の協力を得ながら開発を進めているという。
カーシートはドイツ・フランクフルトで開催されたモーターショーで発表されたばかり。現在はまだコンセプト段階だが、早ければ2020年にも実装車がお目見えするとのこと。
車分野では最近、自動駐車や無人運転といった新技術の活用がめざましい。Faureciaのスマートシートも実用化されれば、快適な運転と事故防止に貢献してくれること間違いなしだろう。
Faurecia