しかし、「いいな」と思っても、素通りしてしまうケースがほとんど。物件の価格はもちろん、エリアの相場がわからなければ、検討する余地がないからだ。
そこに着目したのが、Houselog(ハウスログ)が開発した、「Snapsearch(スナップサーチ)」である。
スマートフォンを使って、手軽に物件情報にアクセスできるこのサービスは、同社が手がける中古住宅プラットフォーム、「Houselogシステム」の一機能として搭載。今後の物件選びにおいて、新たな道筋となるに違いない。
代表取締役の槇 太郎(まき たろう)氏から、早速詳しい話を聞いた。
・物件を撮影するだけで近隣の賃貸売買情報がわかる!
Q1:まずは、「Snapsearch」提供のきっかけから、お聞かせください。
Houselog(以下HL)では、不動産検索ポータルサービスが多数存在しているにも関わらず、携帯可能で位置情報と連動できる、スマートフォンの特性を生かしたサービスが少ないことに、着目しました。
そこで、中古住宅の取引プラットフォームである「Houselogシステム」内において、手軽に物件情報にアクセスできる機能として、「Snapsearch」の開発に至りました。
Q2:「Snapsearch」とは、どんなサービスなのでしょうか。
気になった物件を、スマートフォンのカメラ機能で撮影すると、近隣の賃貸・売買物件情報、並びに実際の賃貸・売買の成約参考価格などが表示される、“日本初”(当社調べ)の機能です。
従来の不動産ポータルサイトのように、地域や路線などを入力する必要はなく、写真を撮るだけで簡単に、近隣のさまざまな不動産情報へ、アクセスすることができるようになります。物件の詳細情報は、「Houselogシステム」で閲覧することができます。
・物件選びの新体験を提供していきたい
Q3:本サービスを利用することで、物件探しはどのように変わってくるのでしょうか。
「Snapsearch」は、“写真を撮る”という簡単なアクションだけで、さまざまな不動産情報にアクセスできるよう、設計されています。
例えば、渋谷に遊びに行ったときに、「Snapsearch」を起動し、写真を撮るだけで近隣の相場から現在売出中、貸出中の物件が表示されるため、より気軽に物件探しができるようになります。
また、年末を目処にスマートロックに対応する予定で、システム内で配信されたスマートキーを使って、当該物件の内覧をその場で、物件探しからシームレスに、利用者のみで行うことも可能となります。
Q4:今後の展開について、教えてください。
近年増加傾向にある、個人オーナーさまが所有する収益物件について、「Houselogシステム」の利用を、強く働きかけていく方針です。
本システムの導入によって、不動産会社に依頼することなく、オーナーさま自身が物件の魅力や付加価値を、直接借り手に訴えられるようになります。
同時に、個人オーナー物件には、スマートロックの設置を働きかけ、オーナーさまの内覧などに対する負担を軽減していくとともに、利用者にも物件選びに対する新しい体験を、HLから提供していくつもりです。
「Snapsearch」は現在、東京23区内の中古マンションを中心に展開中。今後は少しずつ、エリアを拡大していく予定。こちらも、楽しみに待ちたい。
Snapsearch(Houselog内)