航空券や電子機器などを購入する時にさまざまサイトで価格やサービス内容などを見比べて決めるように、医療・健康増進の分野でも自身のニーズや予算にあったサービスを選択できるようになった。「PokitDok」は全米100万の医療・健康増進関連サービス事業者の情報を閲覧できるサイトで、このほどモバイル版アプリを発表した。医療費が高い米国ならではのサービスといえそうだ。

このサイトでは、医者やパーソナルトレーナー、マッサージセラピストらが提供するサービスを紹介しており、そうした事業者と直接やりとりをすることができる。もちろん診察やサービスの予約・受診も可能だ。

例えば米サンフランシスコで鍼師を探しているとしよう。PokitDokのサイトで検索をかけると周辺のサービス提供者一覧が表示される。さらに予算や支払い方法、健康状態、どんな治療を望んでいるのかなどを明記して見積もりをリクエストすると、72時間以内に事業者から返信が来る仕組みだ。また、同サイトの強みは、価格などの表示ばかりではなく、ユーザーによるレビューを閲覧できることにもある。

このサイトは、ヘルスケア制度でCEO自身が不愉快な体験をしたことがベースとなって開発された。費用面などで“ブラックボックス”と評される米国のヘルスケアに透明性をもたらす一助となるかもしれない。

PokitDok