その最新型「OpenROV Trident」の商品化に向け再び資金調達が始まり、5万ドルの目標金額を大幅に上回る、39万ドルの資金が集まっている。
・深海の宝探しから始まった水中ドローン研究
「OpenROVTrident」は、ROV (遠隔操作探査機)とAUV(自律型水中機)を癒合したユニークなデザインが特徴。
HDカメラを搭載し鮮明な映像を撮影しながら、従来の遠隔操作探査機よりも長く、早く水中を移動できるドローンだ。
元々、北カリフォルニアの海に眠ると噂される財宝探査のために、最初のプロトタイプを開発。
惜しくも財宝は出なかったが、「Trident」の未来に期待する多くの投資家の注目を集めた。
最新型は、水深100mまで移動可能。トップスピード 2 m/sの高速で移動し、ユーザーの思いのままに動く。2.9 kgの小さなボディーで、たっぷり3時間稼働するのも楽しい。
・ソフトウェアをオープンソースで開発
「OpenROV Trident」は、ソフトウェア開発もユニーク。
前バージョンのプロトタイプを使っているユーザーが、独自のコミュニティーを形成し、開発者と一緒になってより良い機能を開発している。
インターネット経由でアップグレード可能で、「OpenROV Trident」を購入した後も様々な機能が追加される予定だ。
Wi-fiを搭載したことで、タブレットやVRヘッドマウントディスプレイでも操作できるようになる予定だ。
海洋研究や、ダイビングの撮影にも使える「OpenROV Trident」。資金調達目標額の7.8倍もの資金が集まり注目されるこのマシンが、日本の海で活躍する日も近いのかもしれない。
OpenROV Trident