フィンランド、アールト大学の学生、Sara Vrbinが考案したのは、バイオプロセッサーを応用したGPSデバイス「BriAInfu」。
行きたい場所を、頭の中で想像するだけ。手の平にのせたビー玉によって、目的地まで誘導するという、画期的なシステムである。
・脳から発信される暗号で目的地へ誘導
バイオプロセッサーによって、脳から発信される信号をデータ化し、皮膚上に映し出すというのが、この技術の概要。
その中でセンサーの役割を果たすのが、皮膚に粘着する素材でできた、2体のビー玉である。
ビー玉は大小2つで1組。一度装着すれば、手の上に載せても落ちることはない。
玉を置いたら、音声コマンドで行きたい場所を宣言し、指先でビー玉を引っ張る。
これを合図に、2つの玉に相互作用が発生、大きい方が目的地をマッピング、小さい球が到達するまでの時間を表示する仕組みだ。
・指を使った動作で多彩なインフォメーションをゲット
場所をズームインしたいときは、親指を曲げながら残りの指を広げる。ズームアウトしたければ、親指はそのまま、4本を逆にくっつければいい。
目的地までの交通手段や現在地の情報も、こうした指の動作で簡単に入手できる。
こんなことを繰り返すうち、最も行きやすい手順で目的地へと誘導。ポイントに近づくと、球体が心地よい熱を帯びて、それを通知する。
映画みたいな話だが、これは現実。ただし、今のところ、Sara個人のホームページで発表しただけの段階なので、商品化は未定だ。
従来のGPSで満足、という意見もあるだろう。しかし、バッテリー切れや電波が届かないといった心配がなくなることを考えると、こちらの方が優位性は高そうだ。
BriAInfu