今回は、そうした写真を肉声による“解説”と一緒に残せるアプリ「everyStory」を紹介しよう。
・各写真に音声を添付
ビデオゲーム業界でエンジニアとして働いていたDavid Keeneさんは、結腸がんを患い、成功するかどうかわからない手術を前にこう思ったそうだ。
「もし手術がうまくいかなくて死んだら、幼い息子は僕の声をいずれ忘れるんだろうな」。この体験がeveryStoryの開発背景にある。
Keeneさんは手術前の1カ月間で、デジタルフォトアルバムのアプリ(iOS)を制作した。それぞれの写真に音声を添付できるというものだ。
・クラウドサービスで提供
これを使えば、昔の写真に、どういうシチュエーションで撮影されたか、そのときどういう気持ちだったのかを、後に見る人に肉声で伝えることができる。
実際、Keeneさんは、結婚したときの写真を後に息子が見るとき、いかにお母さんが美しかったかを伝えたかったのだそう。
幸い、Keeneさんの手術は成功し、Keeneさんはこのアプリをクラウドサービスにして、広く提供することを決めた。
・アナログ写真の取り込みも
今回正式リリースされたeveryStoryでは、パソコンやスマホのカメラロールから写真を取り込んで、その写真に声を“添付”することができる。写真を閲覧するときに、その声は再生される仕組みだ。
また、アプリではデジタル写真だけでなく、アナログの写真をスキャンして取り込む機能も備えている。
everyStoryでは、写真500枚までなら音声付きで無料保存でき、それ以降は有料となる。だが、リリース記念として、9月中にサインアップした人には無料保存できる枚数制限を1000枚追加している。
Android版アプリも現在開発中という。
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