日本では、年間94.2万トンもの衣料品が排出され(独立行政法人中小企業基盤整備機構の調査)、米国でも1人当たり年間約30.8kgの衣料品が廃棄されている。
・不要品を返送するだけの手軽な回収プログラム
米ロサンゼルスのファッションブランド「Reformation(リフォーメーション)」は7月、独自の不要品回収プログラム「RefRecycling」をスタート。
Reformationのオンラインショップで商品を購入すると、商品とともに、不要品を回収するための専用箱が届き、利用者は、衣服や靴、バッグなど、不要品は何でもこの専用箱に詰めて、無料で返送できる。
回収された不要品は、Reformationの提携先である衣料品リサイクル業者「Community Recycling(コミュニティ・リサイクリング)」にまとめて寄付。
利用者は、自分の不要品が、Community Recyclingを通じて、世界のどの地域に届けられたかを追跡することも可能だ。
・衣料品リサイクルへの取り組み、広がる
近年「ユニクロ」やファストファッションブランド「H&M」、アウトドア専門ブランド「パタゴニア」など、実店舗を運営するアパレルブランドを中心に、店頭で不要品を回収する取り組みが増えている。
Reformationは、商品の配送というオンラインショップならではの物流プロセスを、不要品の回収にも“便乗”させることで、利用者が手間なく気軽に、不要品のリサイクルに参加できる仕組みを提供している点が特徴だ。
RefRecyling