日立製作所が発表したのは、物流倉庫での集品作業を行う、世界初の自律移動型双腕ロボット制御技術。
多品種少量の商品を扱う倉庫において、人手に頼らず、作業の完全自動化をめざす。
・スムーズな動作で人間と同じ作業を実行
ロボットとはいえ、その動きはかなり滑らか。
2本のアームを使って、巧みな動作で倉庫内のあらゆる作業をこなしていく。
制御技術によって、移動しながら目的の商品を見つけたり、1本のアームでは取り出せない商品を2本のアームで取り出すなど、人と同様の集品作業が可能だ。
ロボットにはアームの他、走行台車・昇降台など複数の機構が備わっている。これらをスムーズに動かすために、各機構が動作する際の適切なタイミングを事前に定義し、少ない通信量で効率的に連携できるよう設計。人間同様柔軟に、素早く動けるのは、そのためだ。
・商品化は数年後!?現在鋭意開発中
導入が実現すれば、人的作業が軽減されるばかりでなく、人手不足も解消され、大幅なコスト削減も見込まれる。
実用化はまだ先だが、数年後を目処に、今後も研究を進めて行く予定。尚、成果の一部は、8月26日~28日に、アイルランドで開催された国際会議「Irish Machine Vision & Image Processing」でも発表されている。
日立グループ ニュースリリース