しかし、これから、スマートフォンなどのモバイル端末に話しかけて、その内容をメモ化するのが当たり前になるかもしれない。
音声認識・音声入力のソフトウェアを手がける米国企業Nuanceが、このほど音声書き取りアプリ「Dragon Anywhere」をiOS、Androidデバイス向けに間もなく投入すると発表した。
・書類作成作業を効率化
使ったことのある読者もいるかもしれないが、Nuance社はすでにデスクトップ用の音声書き取りソフトウェアなどを展開している。
今回加わるモバイル用Dragon Anywhereを使うことで、出先でのメモ化が容易になる。
同社は例えば、弁護士やソーシャルワーカーなどの専門職に就いている人で、報告と書類作成が多い人はこのモバイルアプリで作業を効率化することができる、としている。
・間違いを学習して精度アップ
音声はすぐにメモ化されるので、ユーザーは話して時間をおかずに内容をチェックしたり、意図しない部分を修正したりすることが可能だ。
もちろん、このソフトウェアは完璧ではなく、時として同音異義語や専門用語を誤ってメモすることもある。しかし、このアプリは修正を「学習」していくので、使えば使うほどに精度が上がっていく仕組みだ。
・あらゆる端末からメモにアクセス
メモはクラウドに保存され、出先でモバイルを使ってメモ化したものをオフィスに戻ってデスクトップで修正する、ということもできる。
アプリは月額定額制で提供し、1カ月あたり15ドル。年間払いも選択可能で、こちらは150ドルと少しおトクになる。
まずはイギリスと米国で今秋から提供される予定になっているが、早い時期の日本語対応商品を期待したいところだ。
Dragon Anywhere