この「PrivacyVisor」、世界でも類を見ない商品として、プロジェクトが発表されてから世界的なメディアに次々と取り上げられている。
・顔認識の普及とリスク
Windows 10に顔認証機能が搭載されたり、Google Photosが写真に写っている人物を特定してタグをつける機能を提供していたり、顔認識技術はだいぶ身近なものになった。
そのなかで考えられるのが、SNSなどを通じ、本人の気づかないところで自分の姿が撮影・公開されるリスク。
顔認識技術を組み合わせれば、個人が「いつ・どこで・何をしていたか」を、だれでも特定できてしまうかもしれない。
今はまだ実際にそんな事件があったわけではないが、犯罪捜査などでは活用が試みられた例はいくつかあり、技術的には充分可能といえるだろう。
“時代の先読み”から生まれた発想が、多くの注目を集める理由だ。
・顔のパターンを“認識させない”技術
通常の顔認識技術は、凹凸のある目の周りが暗くなりやすいことを利用して、顔のパターンを検出するための基準としている。
「PrivacyVisor」の基本的な仕組みは、この理屈を応用したもの。
光を反射させて目の周りを明るく見せることで、コンピュータによる顔認識を失敗させるのだ。
そもそも画像の中から「ここに顔が写っている」とコンピュータが認識できないため、自動で個人を特定することはできなくなる。
・価格は2万円から
量産化に向けて、クラウドファンディングサイト「FAAVO」にて出資者を募集中。当初の目標額だった200万円は早々に達成し、次のストレッチゴールが設定されている。
チタンフレームのスタイリッシュなデザインで、価格は2万円。2016年2月ごろの発送を目指している。
個人情報の漏洩が気になる方、今のうちから予防に取り組んでおいてはいかがだろうか。出資の期限は、10月24日。
PrivacyVisor