![ARCpen3](https://techable.jp/wp-content/uploads/2015/08/ARCpen3.jpg)
薬物治療で症状を和らげることはできても、現代の医療では完治することはできないのが現状だ。
パーキンソン病の症状として、文字を1列に書いたとき、字が小さくなってしまう“小字症”があるが、患者にとっては、手が震えて字がうまく書けないというだけではなく、ペンを握ってコントロールすることには、痛みや苦しさを伴う。
・“小字症”患者が文字を書くのをサポートするペン
![ARCpen](https://techable.jp/wp-content/uploads/2015/08/ARCpen.jpg)
・小型の高周波振動モーターが筋肉を刺激
ペン内部には、数個の小型の高周波振動モーターが内蔵されていて、この振動が手の主要な筋肉に働きかける。
それによって、ペンを固定したり、動かしたりする労力や痛みを軽減し、より大きな文字、はっきりとした文字を書くことが可能になる。
・患者に合わせてカスタマイズ可能
また、システムは患者固有の手の動きを学習し、患者に合わせた振動をカスタマイズすることもできるという。
![ARCpen2](https://techable.jp/wp-content/uploads/2015/08/ARCpen2.jpg)
・握りやすいデザイン
このペンは握りやすく、字が書きやすいよう、人間工学的な配慮がされたデザインになっている。ペン専用のドッキングステーションで充電が可能だ。
・専門家が主導、テストでは86%が改善も
「ARC pen」の開発には、小字症の専門家Ravi Vaidyanathan氏、Peter Bain氏が携わっており、14人のパーキンソン病患者に対し、プロトタイプのテストをおこなった。
その結果、参加者の86%が以前よりも大きく、クリアな文字が書けるようになり、改善が見られたという。今後の市場化が待たれるところ。
ARC pen
Dopa Solutions