航空業界も例にもれない。アメリカの大手航空会社ユナイテッド航空は、家庭ゴミからつくられたバイオ燃料でジェット機を飛ばす計画を立てている。
ジェット機から出る炭素排出量を削減する取り組みとして、業界の注目を集めそうだ。
・低コストでバイオ燃料に転換
先に、ユナイテッドは、バイオ燃料開発フルクラム・バイオエナジー社への3000万ドル出資を明らかにしている。そのフルクラム社のバイオ燃料を活用する。
フルクラム社は、家庭から出た固形廃棄物を低コストでバイオ燃料に転換する技術を持つ。
最大で年間1億8000万ガロンのバイオ燃料を生産する見込みだ。
ユナイテッドはフルクラムから少なくとも年間9000万ガロン分を購入し、ジェット機燃料として活用する。
これにより、大幅にガソリン使用量を減らし、炭素排出削減に貢献できるという。
・安定した価格も魅力
また、ユナイテッドにとっては、燃料を一定の価格で調達できるというメリットもある。
ガソリン価格は相場によって変動するため、バイオ燃料を活用することで経営上のリスクを抑制できるのは大きい。
ゴミのリサイクルができ、環境にも、そして経営にも優しいバイオ燃料。
ユナイテッドに限らず、世界中の航空会社で導入されればCO2排出対策が大きく進みそうだ。
ユナイテッド航空