そのタブレットを使って、“ホログラム”を投影できる技術を、ベルギーの会社「Holocube」が開発している。
・個人向けのホログラムプロジェクター
同社は個人向けのホログラム技術のパイオニアともいうべき存在で、2008年にローンチしたデスクトップサイズのホログラムプロジェクターが話題を呼んだ。
・身近な存在であるタブレットを活用
今回のタブレット向けの新技術は「Holocube HC Tablet」というもので、iPadと独自の透明スクリーンとを組み合わせて、イメージを投影するシステム。
あらかじめPCなどで、MayaやRealflowといった3Dアニメーションソフトウェアを使い、アニメーションデータを作成しておく。
・専用のケースにセット
「Holocube HC Tablet」の本体には、タブレットをセットするためのアルミ製のケースがあり、そこにタブレットを配置する。
・角度は45度に調整
そして、タブレットの表面から45度になるよう、透明スクリーンを調整。
この角度が鏡のようにして、タブレットの画面を透明スクリーン側に映し出すポイントとなる。
スクリーンのフィルターが投影映像の散乱を防いでくれるほか、iPadに搭載されている加速度計が、より組織的なアニメーションの動きを可能にするという。
・まるで中空に三次元画像が浮かんでいるよう
タブレットをセットしたら、PCとの連動をスタート。作成したアニメーションデータをiPadへと送信する。
すると不思議なことに、三次元の立体映像が中空に浮かんでいるように見えるのだ。
もちろん、アニメーションの動きも再現されていて、空中に浮かぶ“動くオブジェクト”が完成する。
市場に出ている個人利用を目的としたホログラムの技術はまだまだ少ない。
AR(augmented reality)やVR(virtual reality)とのコンビネーションなど、これからこういった技術を活用したさまざまなデバイスが登場するのが楽しみである。
Holocube