繰り返し使えるうえ、スマートフォンの充電もできるというスグレモノだ。
・“電気過疎地”にも明かりを
開発を手がけたのは、環境保護団体グリーンピース・フィリピンのメンバーで、大学でエンジニアリングを専攻したAisa Mijeno氏。
開発背景として、フィリピンには電気がないエリアが数多くある。そうした地域では、夜間灯油ランプや月明かりに頼って生活しているのだという。
そんな人々に、安全で、繰り返し使える明かりを届けたいとの思いでSALtは開発された。
・1日8時間使用で半年もつ!
SALtは、海水、または1カップの水にスプーン2杯分の塩を溶かした塩水で発電し、LEDランプが灯る。フィリピンは7000もの島からなる海洋国家で、海水は潤沢にある。
もちろん、山間部に住む人々でも塩水を作れば利用できる。1日8時間使用したとして、半年間灯すことができるという。
・USBケーブルを差し込める
塩水で光るランプは他にもあるが、SALtはスマホの充電もできるという点でより使い勝手がいいものとなっている。
ランプ本体にUSBケーブルの差込口がついている。
フィリピンは台風の常襲地帯。普段は電気が使えるエリアであっても、SALtがあれば停電時に明かりを確保でき、端末も充電できる。
現在、SALtは生産段階にあり、早ければ年内にもマーケットに投入される。価格は未定だが、「辺境地に住む人でも入手しやすい価格設定にしたい」としている。
電気インフラが整備された日本でも、災害などに備え、こうしたランプの需要はありそうだ。
SALt