![ソーラーパワーをシェアするプラットフォーム「Yeloha」 Yeloha Inc. © 2015](https://techable.jp/wp-content/uploads/2015/07/150727yeloha1.jpg)
エネルギー研究所(IER)によると、米国で、太陽光発電が全電力量に占める割合は、わずか0.4%にとどまっている。
・ソーラーエネルギー版“Airbnb"が誕生
2015年6月に創設された「Yeloha(ヤロハ)」は、居住地の条件や所得レベルによらず、誰もが太陽光エネルギーを利用できるようにするためのP2P型オンラインプラットフォーム。
空き部屋マッチングサイト「Airbnb」のように、一般家庭の屋根で発電した太陽光エネルギーを供給する“ホスト”と、これを消費する”利用者”とを結びつけ、必要なエネルギーを融通し合う仕組みとなっているのが特徴だ。
![Yelohaの仕組み。Yeloha Inc. © 2015](https://techable.jp/wp-content/uploads/2015/07/150727yeloha2.jpg)
ソーラーパネルが設置された世帯は「Sun Host(サン・ホスト)」と呼ばれ、自宅の屋根で発電されたエネルギーのうち、25〜30%程度を、無料で利用できる。
残りのエネルギーは、Yelohaを通じて、「Sun Partner(サン・パートナー)」と呼ばれる利用者に割安な価格で売却。
マンション居住者など、ソーラーパネルを所有していない人でも、太陽光エネルギーを利用し、これによって、電気料金を従来よりも低く抑えられるというわけだ。
・再生可能エネルギーの分野にもシェアリング・エコノミーの波?
Yelohaは、現在、マサチューセッツ州のみで展開しているが、順次、全米に対象エリアをしていく方針。
シェアリング・エコノミー(共有経済)のコンセプトを再生可能エネルギーの分野に応用しようという取り組みとしても、今後の動向が注目される。