Airbnb(エアビーアンドビー)は、2008年8月の創設以来、順調に拡大し続け、現在、190カ国34000都市を網羅する代表的なP2P(ピアツーピア)型宿泊サービスに成長した。
2014年7月には、ビジネス旅行や出張に特化した「Business Travel Program(ビジネストラベルプログラム)」を開始し、ビジネス旅行者の取り込みにも注力。
GoogleやSoundCloud(サウンドクラウド)、Salesforce(セールスフォース)など、250社がこのプログラムに加入している。
・ビジネス旅行の管理ツールを無償でリリース
Airbnbは、7月20日、Business Travel Programに加入する会員企業からの要望を受け、従業員の出張やビジネス旅行を管理できる無料オンラインツールをリリースした。
このオンラインツールでは、出張者の各スケジュールや予約状況などを一覧できるほか、Airbnbを通じて実行された宿泊予約や宿泊料金を集約し、レポートとして出力することも可能。
これによって、出張者の労務管理や出張旅費の経理処理が、格段に効率化できるという。
・ビジネス旅行市場でのシェア拡大につながるか?
グローバルビジネストラベル協会(GBTA)によると、米国における2015年のビジネストラベル市場は、前年に比べて4.9%増の3027億ドル(約37.5兆円)にのぼり、2016年には、さらに5.4%増の3189億ドル(約39.5兆円)規模まで拡大すると見込まれている。
個人観光客向けサービスを中心に成長してきたAirbnbだが、「onefinestay」や「HomeAway」などの競合サービスと差別化をはかるうえでも、ビジネス旅行市場でのシェア拡大は、今後ますます、望まれるであろう。