いずれも共通しているのは、贈る側にも贈られる側にも、気負いがないところ。
ちょっとしたサプライズを日常的に楽しめるところが、人々の共感を得たのだと思われる。
今月スタートした「grappy」は、相手の住所を知らなくても、プレゼントを贈ることができるサービス。
ターゲットの中心は、若い女性。ハイセンスなギフトが多くそろうのも、本サービスの大きな特徴と言えるだろう。
grappyの代表取締役社長、片野 由勇岐(かたの ゆうき)氏に、早速、詳しい話を聞いた。
・きっかけは、自分自身の“渡しそびれたギフト”
Q1:「grappy」提供のきっかけを、お聞かせください。
きっかけは、大学時代のサンフランシスコ留学でした。
留学中に、たまたま日本にいる友人が誕生日で、何かプレゼントを贈りたいなって思ったんです。
だけど、その人の住所を知らなかったので、結局プレゼントを、渡しそびれてしまいました。
そのとき、「世の中には、渡しそびれたギフトが、いっぱいあるんだろうなあ」と思い、もっと気軽にギフトを贈れるサービスを、作りたくなったんです。
Q2:「grappy」とは、どんなサービスなのでしょうか。
“相手の住所を知らなくても、ギフトを贈ることができるソーシャルギフトサービス”です。
具体的には、LINEやFacebookを利用することで、実現します。
贈り主はギフトを選び、決済します。決済完了後に、ギフトURLが発行され、このURLをLINEやFacebookでつながる友人に贈ります。
受け取り主は、受け取ったギフトURLにアクセスすることで、ギフト内容の確認と、希望のお届け先を入力できるようになっています。
・チーム全員が開発初心者!ゼロから独学で構築
Q3:サービス構築にあたって、最も苦労したのはどんなところでしょうか。
プログラミングの知識をつけることが、一番大変でした。実は、チームのみんなが、開発初心者だったんです(笑)。
そのため、今年の3月に、ゼロから独学で勉強し、開発を進めていきました。何度も何度もつまづいてしまい、途中で心が折れそうになりました(いや、折れてました(笑))。
開発の後半あたりから、プログラミングに対する理解が深まっていき、一気にスピードアップすることができました。
Q4:現在はβ版とのことですが、正式版リリースはいつ頃でしょうか。それまでの展開と併せて、教えてください。
正式版は、9~10月頃を予定しております。今後は、“提携ショップの拡大”と“プロダクト改善”の二軸を中心に、運営していきます。
まだまだギフトのラインアップが、十分ではないので、多くのすてきなギフトを、ユーザーの皆さまに、届けられるようにします。
加えて、ユーザーヒアリング調査によって得た結果を元に、UI/UXの改善と、iosやAndroidへの対応も、順次行っていきます。
ソーシャルギフトは、まだまだやりきれていない分野だと思うので、新しいギフト体験を、しっかりと提供できるように努めます。
結婚や出産、引っ越し祝いなど、目的別にギフトを選べるのも、「grappy」の利点。男性向けギフトやお花も、現在準備中。こちらも、楽しみだ。
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