IntelやApple、Microsoftなど名だたるIT企業が加盟している非営利団体「Wi-Fi Alliance」が、新しい近接情報技術「Wi-Fi Aware」を発表した。
すでに認証を開始しており、来年にもWi-Fi Awareに対応したスマートフォンが商品化される見込みという。
・通勤電車内でゲームの対戦相手を見つけられる!
Wi-Fi Awareの使用イメージは、AppleのiBeaconに近い。近くにある店の商品など、情報が自動的に端末に配信される。
しかしiBeaconを含む既存の近接情報技術は、GPSなどユーザーの位置データに依存していたり、情報が一方通行だったりと課題もある。
それらを解決したのがWi-Fi Aware。かなり小さなメッセージをやりとりすることでWi-Fi Awareアプリ同士が認識する。
電池消耗少なく広範囲で作動
端末の電池消耗も少ない上、屋内や混み合った場所でも使えるというのもメリット。作動範囲は100〜200メートルと、近距離無線通信(NFC)よりも広い。
なので、例えば通勤電車に乗りながらゲームの対戦相手を瞬時に見つける、コンサート会場で写真を見知らぬ人と共有するといったことが可能になるのだという。
・マーケティング手段としても
この技術は、小売店などがマーケティングをする上でも有効で、近接情報として不特定多数に発信することで利益拡大が見込める。
Wi-Fi Allianceによると、Wi-Fi Allianceに加盟するチップメーカーがすでにチップを製造。Wi-Fi Awareに対応するOSはまだないが、来年には対応スマホが登場するとのこと。
これまで以上に瞬時に情報が集まる時代になりそうだ。
Wi-Fi Aware