しかし、文書やデータでのやりとりは、ときとして、口頭では考えられないストレスを伴うのも事実。
対面と違って、作成したものを理解してもらっているのか、伝えたい相手に伝わっているのかを、確実に判断することができないからだ。
そこでおススメしたいのが、この「DocBase」である。
権限設定を柔軟にするなどの工夫で、従来の情報共有ツールで起こりがちだった、心理的ハードルを軽減。グループ間での積極的な情報共有によって、業務の効率化を図るのが狙いだ。
開発を手がけたクレイの代表、天野 充広(あまの みつひろ)氏が、取材に応じてくれた。
・ユーザー数無制限設定で円滑な情報共有を実現
Q1:「DocBase」開発のきっかけを、お聞かせください。
クレイでは以前より、さまざまなツールを使用して、社内の情報共有に務め、暗黙知や新しい知識を共有することで、開発の効率を高めようとしてきましたが、なかなかうまくいきませんでした。
(その理由は)「ちゃんとしたドキュメントを、作らなくてはいけない」といった心理や、「適切な人に伝えられていない」といった問題があるためです。
(そうした背景から)情報を適切に伝えること、小さく始めることによって、情報共有を円滑にすれば、組織の力を強化できるのではないかと考えたのが、きっかけです。
Q2:「DocBase」とは、どんなサービスなのでしょうか。
「DocBase」は、成長する組織のための、情報共有サービスです。
組織が成長すると、たくさんのチームや部署ができるため、チームや部署毎に適切に情報を共有したり、時にはチームや部署を越えて、情報を共有することが必要になります。
「DocBase」は、柔軟な権限設定によって、成長とともにメンバーが増加する中でも、円滑に情報共有を行うことを可能にします。
主な対象は、開発する組織です。シンプルなUIやMarkdownサポートで、非エンジニアにも使いやすく、組織全体で使えるようにしています。また、安心して使えるよう、暗号化などにも力を入れています。
・目標は組織のインフラとなるようなサービス
Q3:本サービスによって、社内の作業は、どのように変化するのでしょうか。
ユーザー数無制限(Standardプラン以上)としているため、外部関係者やバックオフィスのメンバーなど、関係者全員に使ってもらうことができます。グループ毎の情報共有はもちろん、グループを越えた共有も可能です。
例えば、社内はwikiで共有し、外部のメンバーにはメールで、というふうに、さまざまなツールに分散していた情報を、一元化できると思っています。
また、関係者全員が閲覧できるからこそ、情報共有が円滑に進むと考えます。
Q4:今後の展開について、教えてください。
スマホ対応など、PC以外のデバイスからも、使いやすくする予定です。
(データのインポート機能や編集の衝突を防ぐ機能なども追加し、)将来的には、組織やチームにとっての、インフラとなるようなサービスにしていきたい、と思っています。
現在、100社以上の企業に導入されている「DocBase」。今後の成長が、楽しみなサービスだ。
DocBase