そのためのアプリ製作プロジェクトが、クラウドファンディングサイト「Makuake」に登場した。
日本の通信にまつわる問題を、改善するために生まれた本プロジェクト。実現すれば、現存のシステムを、根底から大きく揺るがすことになるだろう。
発案者であるWiFiシェアのファウンダー/CEO荻田 剛大(おぎた たけひろ)氏は、長い間IT業界に勤務し、この分野に精通した人物。幾多の経験を経て、今回のプロジェクトに踏み切った。
・通信シェアによって10日間500円でWiFiが利用し放題に!
Q1:まずは、このようなシステムを世に出そうと考えたきっかけと経緯から、お聞かせください。
きっかけは、携帯の通信制限です。
最近の若者(大学生〜20代の一人暮らし層)は、家に固定回線を引かず、携帯回線だけで生活をしているため、携帯の通信制限にかかりがちになっています。(私も、制限にかかります)
そして、ヒアリングをしたところ、制限にかかった彼らは、インターネットを利用するのを我慢するとのことでした。
これは、インターネット業界の大きな損失です。インターネットはインフラと化していますが、真のインフラになるためには、(中略)携帯の制限など気にせず使えることが重要だと思い、それを実現するために本サービスを実施しております。
Q2:シェアリングサービスの詳細について、教えてください。
基本コンセプトは、通信を所有からシェアに、というものです。(中略)
方法は複数ありますが、まず弊社が、日本初の1回線を複数家庭でシェアすることを前提とした、プロバイダになる予定です。(中略)
弊社のプロバイダに乗り換えてもらえれば、それだけで料金面での節約になりますが、最大の特徴は、その回線を周りの人が利用してくれた場合、回線契約者の通信料を値引きするところです。(1人の利用で、月額700円引き)
これにより、通信料を最大で無料にすることが可能です。利用者は、10日間500円という金額で、WiFiが利用し放題になります。通信制限がかかってしまった後の数日間を、このサービスにより、快適に利用できるようになります。
・回線契約者、利用者双方に大きなメリット
Q3:現状の通信から乗り換えることで、ユーザーはどんな利益を得るのでしょうか。
回線契約者、利用者それぞれ、3つあります。
回線契約者は、前述のとおり、複数人でシェアすることで、通信料が安くなります。
シェアした回線は、外出先でも使い放題になりますし、企業レベルの認証システムを構築していますので、無線回線のセキュリティレベルも上がります。
利用者は、安い料金でネットが使い放題になる上、すべてのシェアWiFiも利用し放題になります。工事やルーターの手配も不要で、1分でネットが使えるようになります。
Q4:資金調達後の活動について、教えていただけるでしょうか。
日本初の、1回線を複数家庭でシェアすることを前提としたプロバイダになり、ユーザーの獲得に努めていく所存です。
プロジェクト公開は、7月20日まで。資金調達は順調で、目標金額まであと一歩というところに迫っている。新たな時代の幕開けに、期待したい。
WiFiシェア/Makuake