そんな患者たちをサポートしようと開発されているのが、「Airing」というツールだ。
・“閉塞型睡眠時無呼吸”対策のための小型CPAP
Obstructive Sleep Apnea (OSA、閉塞型睡眠時無呼吸)は、睡眠中に喉の筋肉が弛緩し、舌根が垂れ下がることで気道が塞がれてしまう症状。
OSAは、高血圧、心循環系の病気、記憶障害、体重増加、頭痛など、さまざまな身体異常の原因となる恐ろしいものである。
このOSAの治療で一般的に用いられているのが、Continuous Positive Airway Pressure(CPAP、持続気道陽圧)というツールだが、ホースとマスクでつながれ、見た目も悪い上、寝苦しさを伴うのが難点で、ユーザーのうちおよそ半数が1年以内に使用をやめてしまうというデータもあるようだ。
・マスクもホースもない!使いやすさを目指す
そこで、よりコンパクトで装着しやすく、快適な眠りを目指したのが、小型CPAP「Airing」である。うっとうしいマスクも、そこから伸びるホースやコードも取り払われ、鼻腔の部分に装着するだけ。
「Airing」は、もともとコンピューターチップの熱コントロールに使われる、マイクロブロアの開発中に誕生した副産物だったという。「Airing」の本体部分にはバッテリーなどの電気部品が内蔵されており、コードレスを実現している。
・マイクロブロアが空気圧を調節
独自技術が用いられた空気吸入の通気孔には、数百ものマイクロブロアが設置されていて、ちょうどよい空気圧に調整してくれ、呼気孔からは息がスムーズに吐き出されるようになっている。
・1晩使い捨てタイプなので衛生的
鼻に入れる突起栓は、やわらかいシリコンでできていて、グラグラ動かずに安定した状態をキープし、着け心地も快適だ。
ちなみに、この「Airing」は1晩使用する使い捨てタイプなので、とても衛生的でもある。重さはたったの28グラム程度、およそ8時間の連続使用が可能だという。
・Indiegogoで目標額7倍超の投資資金を集める
現在、資金調達プラットフォームIndiegogoでキャンペーンを展開中で、すでに目標額の7倍以上の投資資金を集めている。
Airing