・空き時間を利用して、ちょっとした“おつかい”を頼み合う
シェアリング・エコノミーの普及がすすむスウェーデンでは、個人が持つ空き時間やスキルなどを互いに融通し合う、P2P(ピア・ツー・ピア)型のオンラインプラットフォームとして、「HinnerDu.se」が人気を集めてきた。
HinnerDuは、スウェーデン語で「時間、ありますか?」の意。その名が示すとおり、空き時間を利用し、買い物や庭仕事、日曜大工、飼い犬の散歩など、ちょっとした“おつかい”を、有償で請け負うためのプラットフォームだ。
まず、依頼主が、依頼したいタスクの概要と報酬額を入力する。
仕事を請け負いたいユーザーは、タスクのジャンルや場所などから、希望する案件を探し、依頼主にコンタクト。
タスクの実施日や報酬額などの諸条件に双方が合意すれば、成約となる。
・より多様な共有経済には、信頼性の担保がカギ
インターネット上で出会った“顔の見えない”つながりにおいて必要不可欠なのが、プラットフォームの信頼性だ。
HinnerDuでは、タスクを依頼するユーザーと、これを請け負うユーザーの双方が、互いの評価やコメントを簡単に登録・公開できる仕組みを備え、ユーザーに対して、タスク完了後、相手方の評価を積極的に行うよう促している。
HinnerDuの事例でもわかるとおり、ユーザー間の信頼関係を担保する仕組みをオンラインプラットフォームが整えることによって、今後、モノの共有のみならず、時間やタスクの共有も、より多様に広がっていきそうだ。
HinnerDu.se