・Arlanda空港で渡航先の気候を疑似体験
そんな思いをしないで済むよう、スウェーデンのストックホルムにあるArlanda空港では、ユニークな試みをおこなっているようだ。
スウェーデンの3つの商業空港の管理を請け負っている広告会社“Akestam Holst for Swedavia”が制作した「Climate Portal」という装置で、世界各地の気候を、渡航前にあらかじめ体験できてしまうというもの。
・エアコン、ヒーター、送風機能を駆使
「Climate Portal」は3つの部屋にわかれていて、それぞれ別の気候を体験できる。この装置には、ヒーター、エアコン、送風、霧噴出などの機能を搭載。オンラインで接続されており、世界各地の天気予報データを集約する。
その集めたデータをもとに、オーディオビジュアルやエアコンなどの機能を用いて、“擬似的な気候”を再現し、ユーザーの視覚、聴覚、触覚の身体感覚に働きかける。
おかげでユーザーは、その土地の気候を疑似体験することができるというわけ。
・空港の商業施設にもメリット
渡航する前に現地の気候を体感することで、寒冷地なら羽織物や防寒具を、暑い地方ならサングラスや帽子などの暑さ対策グッズを、空港でそろえてから出発できる。客の購買を促進することは、周囲の商業施設にとってもメリットになるだろう。
ユニークな発想で、リアリティあふれる気候の疑似体験ができる「Climate Portal」。Arlanda空港のターミナル5、 F26ゲート付近に設置されており、8月いっぱいまで体験できるという。
Climate Portal