とてものどかなビジュアルだが、これがとんでもない実力派だったりする。
スロバキアの建築スタジオ、Nice Architectsが発表したのは、完全自給自足型のポータブルハウス。
屋根に設置した風車とソーラーパネルによって、自力で電力を供給する、「Ecocapsule」である。
・水と電力を自力で供給
「Ecocapsule」の本体は、2.6m2の高効率ソーラーパネルと、750Wの風力タービンを保持する、格納式ポールで覆われている。
電力は、備え付けのバッテリーに接続したソーラーパネルと、風車から賄われる。晴れた日や風のあるとき、必要な電力を確保しておけばいい。
飲料水は雨水や、屋根に溜まった水滴を、ビルトインフィルターで浄化して利用する。
これで1年間は、電力会社や他の発電システムに頼ることなく、暮らせるのだという。
・災害時や人道支援活動の仮設住宅としても活躍
カプセル内には、キッチン、風呂場、シャワー、ダブルベッドを完備。
小さいながら、中は意外と広く、大人2人が楽に過ごせるだけの、空間が確保されている。
世界中、どこへでも連れて行けるのも利点の1つ。渡航の際はコンテナで、地続きなら車で牽引することが可能。
キャンプなどのレジャーはもちろん、災害時や人道支援活動にも、大いに役立ってくれるだろう。
「ミラノ万博2015」にも、展示された本品。価格は今のところ未定で、今年の秋頃発表される予定。
Ecocapsule