・コミュニティが3Dプリントで義手を制作
そこで、子どもから大人まで、手や指の不自由な人をサポートしようと、有志が立ち上げたコミュニティが誕生した。「E-nable」というグローバルなネットワークで、3Dプリントの技術を使って、義手を提供しようという試みである。
・専門家などのボランティアで形成
コミュニティは何千人というボランティアメンバーで構成されており、義手デザイナー、研究者、エンジニア、作業療法士など、知識や技術をもった専門家をはじめ、学生や家族らが参加。
・わずか数十ドルで義手を入手できる
コミュニティに登録しているメンバーのために、協力しあって、その人向けの義手を制作する。
3Dプリントの義手なら、素材が安くて済むため、わずか20~50ドル程度で作成することが可能だという。より多くの人が気軽にサービスを利用できる意義は非常に大きい。
ちなみに、デザインデータは「E-nable」に寄付することもでき、他メンバーは自由に、無料の共有ソースを利用できる。
・今後は世界に活動エリアを拡大
「E-nable」はGoogle+のグループシステムを使って運用されており、これまでに800以上の義手制作をおこなったという。
現在のところ、アメリカ国内のみで活動をおこなっているが、今後は、発展途上国を含め、世界へと活動拠点を広げて生きたい意向だ。
資金援助を受けて、昨年末にハイチのAlbert Schweitzer病院を訪問したのは、その第一歩だという。
E-nable