・犬の鼻が、ガンなどの病気をかぎわける
行動科学の研究者Claire Guest氏が犬を連れて公園に出かけた際、飼い犬が遊びに行かずに、しきりに氏の腰のあたりで飛び跳ねていた。
すると、ひどい痛みを感じたので病院へ行ったところ、ガンが見つかったという。
そういった経験から、嗅覚の鋭い犬をトレーニングし、ガンの発見のほか、糖尿病患者の血糖値の低下、腎不全などの病気の検知に役立てようという試みが進められているようだ。
・においからガンを検出するスマホデバイス
そのような「ガン細胞にはある特定の臭気がある」ということを基盤として、スマートフォンアプリ「SniffPhone」を使ったデバイスの開発が進められている。
Israel Institute of Technology(Technion) に所属するHossam Haick氏を中心としたチームでは、「NaNose」という呼気検査器テクノロジーを開発。
人間の呼気の中には、ガンなど重大な病気独特のにおいが含まれており、それが異常を知らせるサインとなる。
・呼気検査器センサー・専用アプリで動作
専用の小型臭気検知センサー、特殊なソフトウェアを用いて、良性腫瘍、悪性腫瘍の有無を検出する。センサーはスマートフォンのアタッチメントとして装着する。
センサーが読み取った検出データはアプリに送られ、データとして累積されていく。
・いち早い肺ガンの検出に役立つ可能性も
テストを経て、現状ではその精度は90%に達するという。よりコストを抑えられる点、痛みや細胞の損傷がなく検査ができる点、都心部から離れた遠隔地でも利用できる点など、メリットは大きい。
特に、肺ガンは初期段階では発見しにくいが、このシステムがあればいち早く発見ができるようになるかもしれない。
SniffPhone