ニューヨークに基盤に置くThe Science Projectとタッグを組み、ニューオープン前の店舗でも、潜在的な顧客にアピールしようと、インタラクティブなプロモーション「Theater of Retail」を実施した。
・バリケードに、タッチスクリーンパネルを設置
オープン前の店舗に設置されているバリケード。これにタッチスクリーンのパネルが取り付けられており、付近を通りがかった客の興味を引くように“touch me”と矢印とコピーが書かれている。
・客はディスプレイの質問に回答
客はタッチスクリーンのディスプレイに表示される、ちょっと奇妙な質問に答えていく。
質問内容は「キラキラは、少ないのと多いのではどっちが好き?」「こんなディナーだったらいいなと思うのはどれ?」といったようなもの。
順番に質問に答えていくと、最後に、ユーザーの好みを反映して、メッセージとオススメのアイテムが紹介されるといった流れだ。
・客の好みにあったアイテムをリコメンド
このオススメアイテムの結果は、emailで自分のスマートフォンなどにそのまま送ることも可能で、後で閲覧したり、オンラインショップで購入したりできる。
・顧客の傾向をデータとして吸い上げ、PRにつなげる
潜在的な客が、実店舗オープン前に店や商品に興味を抱くきっかけとなったり、話題づくりにもなるだけでなく、客の好みや傾向をキャッチし、データとして累積することで、今後の店舗運営に生かせるという強みにもなる。
今や、ファッション業界においてもECコマースでの売上げアップは重要課題で、実店舗とコラボレーションしながら、上手に売上げを伸ばそうという試みが取り組まれているようだ。
オープン前の味気ないバリケードを、顧客のニーズを掘り起こすプロモーション設備に変えてしまうこのようなプロジェクトは、そういった試みの一端を担ってくれそうだ。
The Science Project