スマホから、メールアドレスとパスワードを入力するだけで、簡単に出店できる仕組みを実現。
購入しなくても、アプリ上の「ウィンドウショッピング」によって、ポイントがたまるなど、従来のオンラインショッピングの常識を超えた取り組みに、期待がかかる。
開発を手掛けたINDETAIL(インディテール)は、「ベストベンチャー100」に継続して選出されている気鋭の企業。代表取締役の坪井 大輔(つぼい だいすけ)氏に、詳しい話を聞いた。
・2年後の勝負をめざしてサービスを開発
Q1:まずは、「MOREMALL」提供のきっかけと経緯から、お聞かせください。
きっかけは、社員とのブレストです。
時代の流れに左右されずに、普遍的な基盤を、ナレッジとできる事業をやろうと考えていた中で、BASE社やSTORESのサービスを知り、デバイスや貨幣などの価値は変われど、人は売買を続けるだろうと思い、2年後にはやるであろうと想定して、事業開発を開始しました。
Q2:「MOREMALL」とは、どんなアプリなのでしょうか。
「MOREMALL」は、ショッピングモールアプリです。スマホから無料で出店ができ、その情報はウェブにも連携します。
CtoCでは初となるダブルセキュリティサービスの導入によって、不正なクレジットカード決済を検知し、万が一不正利用があった場合も、チャージバック保証をします。
個人出店者にも、安心してご利用いただけます。アプリの機能としては、商品を購入しなくてもポイントがたまる「独自のポイントプログラム」や、スタンプで手軽にレビューができる「スタンプレビュー」など、従来のECサービスにはない機能を、実装しています。
Q3:現在の出店状況と取扱いジャンルについて、教えていただけるでしょうか。
現在1500店舗の出店がありますが、2015年末までに、1万店舗まで規模を拡大する見込みです。取扱いジャンルは、アパレルや雑貨、フードを中心に、多岐にわたっています。
・アプリコマースの先駆けとなるべく基盤を形成
Q4:アプリ開発にあたって、苦心されたのは、どんなところですか。
レビュー機能をどうするか、とても悩みました。商品のレビューを投稿するとなると、コメントの文章を考えて入力するという、敷居があります。
そのために、なかなかレビューすることができないのでは、という思いがあり、どうしたら楽しく、簡単にレビューしてもらえるのか、議論を重ねました。
その結果、レビューしたい商品の画像に、LINEやプリクラの感覚で、スタンプを選択して貼り付けるだけで、楽しくレビューが完成するという、スタンプレビューの機能を実装することができました。
Q5:今後の展開について、教えてください。
ECはまだ、ウェブサービスの域であり、アプリコマースはこれからです。大手各社も、スマホのウェブ対応で普及させていますが、アプリではまだまだです。
このアプリコマース時代を先取りし、プラットフォームを事前に提供しておくことで、シェア獲得をめざします。
また、「MOREMALL」のシステムを活用したクラウドサービスも展開し、BtoBビジネスでも仕掛けていく予定です。
誰でも気軽にショップを開けるのが魅力の、本アプリ。スマホ時代ならではの手軽さと、フレキシブルな機能を武器に、これからどう普及していくのか、注目である。
ショッピングモールアプリ MOREMALL