しかし、それを実際に企業側に伝えるとなると、話は別。
わざわざ言うのは面倒だし、どこに申し立てればいいのかわからないといった理由から、意見を伝えずに終わってしまうことが、ほとんどだと思われる。
そこで登場したのが、この「ReQ!(リク)」である。モノ・サービスに関するアイデアや要望を、思いついたときに、スマホやパソコンから気軽に投稿できる、ありそうでなかったウェブサービスだ。
その詳細について、Conjenik、代表取締役、下山 素成(しもやま もとしげ)氏が、語ってくれた。
・企業と消費者をつなぐインタラクティブなサービス
Q1:「ReQ!」提供のきっかけと経緯について、お聞かせください。
「この製品、ここがこうならもっといいかも」「あのサービス、ここがイマイチだったけれど、こうすればいいのに」と感じることは、結構あると思うのですが、直接企業に言うほどでもないとか、適切な窓口が思いつかないとか、いろいろな理由で、そういったことは埋もれてしまっています。
それらは、企業にとっても大切なヒントになるはずなのに、利用者側がアイデアや要望を感じていても、企業はそれに気づいていないという、もったいない状況があるように感じました。(中略)
それなら、こういったアイデアや要望を集めるサービスを提供し、そこに利用者が気軽に書き込めるようにすれば、埋もれてしまいがちな利用者の生の声を集めて、企業にも伝わるようにできる、と考えたのが発端です。
Q2:「ReQ!」とは、どんなサービスなのでしょうか。
私たちが、日々製品やサービスを利用する中で感じている、「もっとこうなればいいな」「もっとこうしてほしい」といったアイデアや、要望を投稿するサービスです。
アイデアや要望は、意外と通常のSNSや口コミサイトには、場違い感があって書込みにくいものですが、このサービスは、もともとそういったものを投稿するための場なので、場違いな感じもなく、また、そういったことを楽しむ人たちが集まっているので、気兼ねなく発信することができます。
お互いの投稿に対して、「そう思う!」ボタンで共感を示したり、コメントを書いてやりとりもできますし、また、もらった「そう思う!」やコメントの数もカウントされるなど、SNSとしての相互コミュニケーションも楽しめます。
・ユーザーの承認欲求を満たす機能を実装予定
Q3:サービス立ち上げにあたって、何か参考にされたモデルはありますか。
いくつかのSNS系の投稿サービスは、やはり参考にさせていただきました。
ユーザーが、そういったサービスを利用し続ける楽しみは、やはり自分の書いた投稿に、他のユーザーから共感やコメントが示される、いわゆる承認欲求が根っこにあると思います。
こういったユーザーに楽しみを感じてもらえる仕掛けは、随時追加で実装していくつもりです。
また、「ReQ!」は要望を企業に届けたいという、ユーザー間の交流とは、別のベクトルがあるので、みんなの意見を集める、もしくは署名集め的な、例えば「change.org」のようなサービスは、とても参考になります。
Q4:今後の展開について、教えてください。
まずは、多くのアイデア・要望が投稿されて、「アイデアや要望を感じたら「ReQ!」に書こう」という行動パターンが、広まるようにしていきたいと思います。
そうなれば、自然と企業側からも「ReQ!」、もしくは利用者の生の声を、より強く意識してもらえるようになるはずです。
今月スタートしたばかりの本サービス。より良い商品・サービス形成に、つながることを期待したい。
ReQ!(リク)