なにしろ、自分の皮膚に、直接ウェアラブルをデザインするというのだから、驚かずにはいられない。
アメリカのデザイン集団MADLABが発表したのは、「TACTUM」という、人体に直接3D印刷用ウェアラブルを設計する、モデリングツール。
プロジェクションマッピングを用いて、デザインのベースとなるジオメトリックを腕に映写。ユーザーの直感的なジェスチャーを元に、立体的なデザインを形成していく。
・指先1つで簡単にデザイン
映写されたジオメトリックは、Leapコントローラーによって、ユーザーの指1本で簡単に動く。
軽く触れたり、こするだけで、多彩に変化するから面白い。さながら、砂上にできた風紋のようだ。
出来上がったデザインは、ジオメトリ処理され、3次元データ化。
あとは3Dプリンターでプリントアウトすれば、自分の腕のサイズに、ぴったり合ったウェアラブルが、完成するというわけだ。
・フィット感も位置も文句なし
「TACTUM」の精度はかなり高いらしく、試しにスマートウォッチのリストバンドを製作したところ、腕周りのフィット感から、時計部分のはめ込み位置まで、寸分の狂いなく設計したと、レポートされている。
ウェアラブルオートクチュールを可能にした、この技術。
ジュエリーやオブジェなど、多様な分野での活用が、期待できそうだ。
TACTUM SKIN-CENTRIC DESIGN