スマホで撮って気軽に投稿したいものだが、本格的に編集するにはパソコンを使わざるを得ないのが面倒な点だ。
そうした背景を受けて登場したのが、「MUUUVER(ムーバ―)」である。
本格的な動画編集が、その場でできるのも魅力だが、特筆すべきは、YouTubeとの連携による使い勝手の良さ。制作側のストレスをぐんと減らした点で、他のアプリケーションから、一歩抜きん出た感がある。
開発元のUUUM(ウーム)は、かの人気YouTuber、HIKAKINが所属するマネジメントプロダクション。「MUUUVER」は、そんな同社ならではの、着眼点から生まれたものだ。
代表取締役、鎌田和樹(かまだ かずき)氏に、詳しい話を聞いた。
・動画クリエイターのためのこだわりのアプリ
Q1:YouTuberマネジメントプロダクションである御社が、このようなアプリを作ったのは、なぜでしょうか。きっかけと経緯について、お聞かせください。
今回このアプリをリリースしたきっかけとして、多くの人に動画を投稿してもらいたい、ということがあります。
最近講演などで、YouTuberについて、お話させてもらう機会がありますが、その中で動画投稿を始めたいという人は、いつも私に、「いいパソコンと、いいカメラが必要ですよね?」と聞いてきます。
確かに、クオリティーを上げる中で、それも大切なことですが、「まずは動画を投稿してみましょう。そして、続けてみましょう」というのが、私の答えです。
しかし、その際、「こんなアプリがあるから、ぜひ使ってみてください」というものが、今までありませんでしたので、「MUUUVER」を作ったのです。
Q2:「MUUUVER」とは、どんなアプリなのでしょうか。
動画のカットや装飾などの編集機能と、動画の投稿・管理、メディアとしてのサービスが、セットになったアプリです。
編集機能としては、一般的な分割、カットに加え、テキスト、スタンプやBGMなどの装飾も可能です。また、メディアとして、「MUUUVER」内でのイベントや、タグ検索機能などもあります。
動画撮影、加工、編集アプリであれば、最近はいくらでもあると思いますが、「MUUUVER」が今回一番こだわった部分は、YouTubeとの連携です。
自分が投稿した動画の管理までも、一貫して行うものは、世の中には存在しません。そのため、あくまで動画クリエイターのためのアプリ、というフレーズで、リリース致しました。
・ユーザー増加中!Android版リリースの要望も
Q3:動画編集・投稿ができるアプリといえば、「i Movie」が挙げられますが、差別化となるポイントはどこにあるのでしょうか。
大きなポイントは、前述の通り、YouTubeとの連携で、自分が投稿した動画の管理までできるところです。
また、スタンプなどの装飾機能がある他、「MUUUVER」内でも公開の場があるため、他の「MUUUVER」ユーザーに、動画を訴求できる点も、ポイントになるかと思います。
Q4:バージョンアップや機能拡張など、今後の展開について決まっていることがありましたら、教えてください。
ユーザー数も徐々に増えている状況で、Android版の要望もいただいています。再生速度を調整できる機能など、細かい機能の追加、修正などを行っていく予定です。
リリースされて間もない「MUUUVER」。本領を発揮するのは、これから。新たなクリエイター発掘の引き金になるか、期待したい。
MUUUVER(公式サイト)
MUUUVER(Appストア ダウンロードサイト)