その一方で、自治体の保健所や、動物愛護センターなどに引き取られる犬猫の数は、年間17万6千頭(※2)だ。
うち迷子や所有者不明は、年間13万9千頭にものぼり、12万8千頭(※2)がやむを得ず、命を失っているという。
こうした問題を、少しでも解決するために生まれたのが、迷子犬発見アプリ「FINDOG」(ファインドッグ)だ。
半径6kmのアプリ保有者に、迷子犬を知らせる、地域コミュニケーションタイプの捜索アプリケーションである。
・設定範囲内にいる人同士でリアルタイムに情報交換
SNS感覚で、簡単に使える「FINDOG」。起動するとトップ画面が現れ、半径6km以内に投稿された迷子情報を、50件まで表示する。
迷子を見つけた人が、その犬の特徴や状況、場所を投稿すれば、範囲内にいるアプリ保有者に情報を伝える仕組みだ。
迷子犬の情報提供や捜索活動は、テキスト、写真、地図を使って、みんなで共有できる。アプリを持っていない人は、SNSとメールで、情報をシェアすることが可能だ。
・アプリを通して命を守る社会貢献の新しい形
捜索範囲を半径6kmに定めたのは、それが「助けられる距離」だから。
1人の「助けて」のサインを、助けられる距離にいて、なおかつ助ける意志のある人に、リアルタイムに届けるためだ、と開発元は言う。
地域に存在するペット仲間たちの、「優しい気持ち」をアプリでつなぐことで、迷子犬発見に役立てたいのだそうだ。
犬を飼っていなくても、参加できるのが、このアプリのいいところ。小さな命を守るために、ダウンロード数が増えることを祈る。
参考資料:
※1 一般社団法人ペットフード協会調べ/平成25 年度
※2 環境省「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」/平成25年度
FINDOG