志望するベンチャー企業のCEOに直接応募できるという、シンプルかつダイレクトなシステムが評判を呼び、リリースからわずか1か月で破竹の勢いを見せている。
国内初となるサービスを立ち上げたのは、アマテラス。代表取締役社長の藤岡 清高(ふじおか きよたか)氏が、インタビューに応じてくれた。
・ダイレクトリクルーティングによってミスマッチのない転職に貢献
Q1:「Amateras Online」提供のきっかけと経緯について、お聞かせください。
株式会社アマテラスを創業したのは、「日本からグーグル・フェイスブックを100社創出する」という理念を、実現するためです。(中略)
日本からベンチャーがなかなか育たない理由は、まず、ベンチャーに優秀な人材が参画する文化がないこと、ベンチャーに行きたい人向けの転職サービスがないからだと思います。(中略)
そこで、日本からエクセレント企業を創出するためには、「起業家が優秀な人材を採用する仕組みを作ること」が重要と考え、ベンチャー・スタートアップ専門の人材紹介会社を、2011年4月の震災後に立ち上げました。(中略)
おかげさまで、とても多くの問い合わせが来るようになり、対応できない状況になってきたこと、この事業をITの仕組みに落として拡大するタイミングになったので、今回この「AmaterasOnline」をリリースしたのです。
Q2:「Amateras Online」とは、どんなサービスなのでしょうか。
アマテラスが厳選した優良なベンチャーCEOとベンチャー転職志望者(幹部候補人材)が、サイト上で直接コミュニケーションできる、ダイレクトリクルーティングサービスです。
他サービスにない最大の特徴は、ベンチャーで幹部候補として活躍したい人が、「Amateras Online」上で社長に直接連絡し、やりとりができることにあります。経験もある幹部候補人材がベンチャーを受ける際に、最もストレスがなく、ミスマッチがない方法は、社長と直接コミュニケーションすることです。(中略)
つまり、ベンチャーの幹部採用にとってベストな形は、CEOと志望者の間をNo Middleman(仲介なし) にしておくことだと考えており、それを実現したのが本サービスなのです。
・経営者感覚を持った人ほど成功する
Q3:ベンチャー企業に貢献できる「優秀な人材」とは、どんな人材でしょうか?
まずは、「なんでもやる」という気概と、やってみるという行動力がある人です。次は、創意工夫する人。目標達成のために、どうしたら達成できるのかを、ゼロベースで考えられる人を指します。3つ目は、原因自分論。何があっても他人、会社のせいにしない。当事者意識をもってことを進める人です。(中略)
(優秀な人材とは)いわゆる経営者が欲しがる「経営者感覚を持った人」です。そのような感覚を持った人が、チャレンジする気持ちを持つと、成功することが多いように思います。
Q4:今後の展望について、教えてください。
まずは、「AmaterasOnline」の事業に集中したい、と思っています。AOを通じて、後悔なくベンチャー転職をするにはCEOを見極めていくことが重要、ということも伝えていきたいです。
日本ではそもそも、優秀な人がベンチャーに転職するという文化がないということですが、その文化を変えていくことにも貢献したい、と思っています。
将来に向けて、他にもさまざまなプランを描いているという藤岡氏。日本からエクセレントなスタートアップ企業が誕生するのも、そう遠い話ではないかもしれない。
Amateras Online(アマテラスオンライン)