2つのニーズを満たすデジタルサイネージメディアサービス「feeling(フィーリング)」が、先月末から本格的にスタートした。
昨年より、一部店舗に試験的に導入されていたが、大規模なサービス展開はこれが初めて。新時代のメディア端末に対する期待は、いやでも高まる。
開発・運営を担うのは、スマートワン。取締役副社長/COO(Co-founder)、村中 利安(むらなか としやす)氏が、その詳細について語ってくれた。
・端末+クラウドシステムで展開する新しいメディアサービス
Q1:まずは、「feeling」開発のきっかけと経緯から、お聞かせください。
「feeling」は、「呼び出しベル」+「小型ディスプレイ端末」+「スマホ充電器」を合体させた、新たなデバイス兼メディア端末として生まれました。
2014年1月、米国CESへのサンプル機出展から日本・韓国でのプレマーケティングをスタートするとともに、feeling事業会社(メーカー兼メディア会社)として、株式会社スマートワンを設立しました。
これまで我々(共同創業者:CEO尹、COO村中)が培ってきたソフトウェア、ハードウェア、システム、コンテンツ、アプリの各IT分野をすべて組み合わせた新たなビジネスモデル(プロダクト&ビジネスモデル特許、意匠、商標出願中)が、「feeling」です。
Q2:「feeling」とは、どんなサービスなのでしょうか。
「feeling」は、ユーザーがfeeling端末で充電している間、動画広告、番組がプレイ(露出)され、すべての端末のインプレッション(露出)がクラウドにて管理されるとともに、クラウドからfeeling端末に定期的に番組が自動配信される、端末+クラウドシステムです。
コーヒーショップ、ファストフード店等の店舗、病院、展示会など、さまざまな施設に「feeling」を貸し出しすることで、スマホ全盛時代には必須となる外出時の「充電サービス」を提供しつつ、店舗・施設の集客アップ&リピーター確保の増客を促進。
さらには「パーソナル・サイネージ搭載」の「feeling」動画広告によって、キャンペーン告知や動画プロモーションが可能となり、ブランド認知と顧客の囲い込みを促進できます。
また、動画のQRやイベントコードを読み取る「feelingアプリ」と連動したコンバージョンや、NFC、iBeacon(feelingクレードルに搭載予定)連携によるO2Oサービスも実現できます。
・韓国を皮切りにグローバル展開
Q3:現在の導入状況は、いかがですか。
4月20日より、都内近郊500店舗(feeling端末5000台)の設置を開始しました。
5月4日から動画広告出稿トライアルとして、商用広告サービスをスタートし、6月から500店舗での本格的な充電&メディアサービスに移行する予定です。
Q4:今後の展開について、教えてください。
今後は、設置店舗拡大はもちろん、業種業態に特化したターゲティング設置も予定しており、10月の2000店舗(端末2万台)計画とともに、来年は1万店舗(端末10万台)の普及をめざし、新たなメディア&アプリのプラットフォーム化を計画しています。
また、昨年は韓国に、グループ会社 SmartOne International, Inc.を設立しましたので、今夏予定されている韓国でのローンチを皮切りに、グローバル展開を進めていくつもりです。
時代の空気にぴたりと合ったメディアサービス、「feeling」。ターゲットをよりセグメントできるのは、広告主にとってもありがたいところ。
スマホユーザーのみならず、あらゆる層から注目を集めそうだ。
feeling(スマートワンホームページ)