AR(拡張現実)を使ったアプリで、今までの口コミサイトやSNSにはないデザイン性と楽しさを兼ね備えている。
株式会社aedi works.の竹中星矢(たけなかせいや)代表取締役CEOに話を聞いた。
・AR(拡張現実) x SNS
Q1: 「Sqore」とはどのようなアプリなのでしょうか?
Sqoreアプリでバーコードをスキャンすると、ユーザーの皆様から投稿されたメッセージが、カメラ上に瞬間的に表示されます。
例えば目の前にある商品にコメントを投稿すると、全国の同じ商品から今後そのコメントが表示されるようになります。同じモノにコメントを書いている人の中で、気の合う人をフォローして友だちになることができるSNSサービスです。
・商品のリアルな感想を知るツール
Q2: どのような経緯でこのアプリを開発することになったのでしょうか?このサービスに発展した経歴を教えてください。
僕は学生時代、小さな規模ではありましたが、当時の仲間たちと会社を立て、アパレル関連のブランドを制作した経験があります。
「何色の商品が何個売れてる」…コレは分かるんですよ、データで送られてきますからね。ですが「何色がどういう風に思われている」のかは、なかなか見えてきません。
僕の規模感でもそうなんだから、世の中のモノコミュニケーションは最適化してないのでは?という疑問が契機となります。
おおざっぱな骨子を作り、東京に一人で来てメンバーを捜しました。
Q3: 全く新しいSNSアプリとのことですが、既存のFacebookやTwitterとの大きな違いや機能は、どんなところにあるのでしょうか?
これからの一般消費者の皆様にとって、体験や情報を共有するという意味の本質的な解決を目指している点にあります。
例えばTwitterやFacebookでシェアする…これも全く悪いことではありません。
けれど投稿されたコメントは検索しづらく管理もしにくい、という弱点を持っています。
SNSのような「ノリ」で自然に使えるサービスであり、なおかつリアルの商品バーコードとWEBのデータを繋ぐことで投稿すればずっと残るし、誰かが投稿していれば発見もカンタン…本当の意味での、消費者の体験共有に挑戦しています。
・SNSとしての体験を大切に
Q4: このアプリを開発中に、苦労した点はありますか?また、できあがった「Sqore」を使ってみたユーザーの反応はいかがでしたか?
UIの設計ですね。綺麗なデザインを作りたかったから苦労した、とかそういうのではないんです。
商品に対してコメントを残すというとどうしても「レビュー」にイメージが寄りますよね。
僕は、僕と同世代かもしくはそれ以下の方々が、レビューをECサイトに投稿しているのを見たことがありません。
あくまでSNSとしての体験を大切にしようとした時に、UIもこれまで通りのいわゆる「レビューサービス」っぽく見せないための工夫は、常に徹底するようにしています。
「ウマ!」とか「まずいコレ」とか、そういう直感的で定性的な投稿が多く見られましたね。
Q5: 今後の他社との提携や、新たなサービスアップデートの予定などを教えてください。
メーカー様との契約等はもう少し後になりますが、今後情報の有価値化は急務だと考えています。
Sqoreのアプリに関しては、SNS面を強化していますので楽しみにしていてください。
まだローンチ直後でユーザー数が少ないため、SNSとしての機能は未知数。しかし、化粧品や家電製品などの商品に関する口コミが増えれば、お店でバーコードをスキャンして口コミを参考に商品選びができる。直感性がありインタラクティブな、新しいSNSだ。
なお、5月25日には田村淳さん(ロンドンブーツ1号2号)、堀江貴文さん(株式会社SNSファウンダー)、経沢香保子さん(株式会社カラーズ代表)らをスペシャルトークショーゲストに招いた「Sqore」リリースパーティーが、東京・Polygon青山で開催される。
会場には約10社の企業ブースが並び、「Sqore」の操作性を体験することもできるので、ぜひ足を運んでみてはいかが?チケットは、「Peatix」にて販売中。
Sqore
(Writer: Saera Jin)