そうでなくても、最近はアマゾンがドローンによる配達サービスを検討したり、一般の消費者がスマートフォンなどで操作できるものが次々に商品化されたりと、ホットな分野といってもいいだろう。
そして、このほど米国ロサンゼルスで始まったのは、ドローンによる空撮を請け負うサービス「DroneBase」。厳密に言えば、商業目的で空撮を依頼したい企業と、ドローンを操作して撮影する人をマッチングするというものだ。
・利用しやすい価格で
このサービスは大規模な工事や鉱業、不動産開発の現場の上空撮影を念頭に置いている。こうした現場では航空写真を活用することが多いが、かなりのコストがかかることから、どの企業でも気軽に利用できるというものではない。
一方、アマチュアのドローン操縦士は、操縦&撮影のプロとしてビジネスを展開したいと思っていても、営業やマーケティングなどの面で難しさを抱えている。
その両者を結びつけようというのがDroneBase。空撮写真が手の届きやすい価格になり、活用しやすくなるというのが企業にとってのメリットだ。また、ドローン操縦士にしてみれば仕事を確保でき、しかも営業などはせずに操縦・撮影に専念できる。
・ネットでやり取り完了
そして、両者が顔を合わすことなくネットでやり取りがほぼ完結するというのもポイントだ。空撮してほしい企業はDroneBaseのウェブサイトで依頼する。すると、DroneBaseが対応できる操縦士を手配し、撮影したものは操縦士からメールや郵便で送付される。
料金体系は非常に明快で、HD写真15〜20枚、動画3〜4本、全体像が写っている動画がセットになって399ドル。これらに敷地の測量や大型地図作製などが加わった499ドルのプランもある。DroneBaseは代金の15%をコミッションとして徴収する。
かなりニッチなサービスだが、このドローンを使ったサービスモデルは応用がきくだろう。例えば、屋外結婚式やイベントなどの空撮を請け負う一般消費者向けのサービス、というのもありなのかもしれない。
DroneBase