そこでニューヨークで始まったのが、自宅などで視力検査を受けられるサービス「blink」。オンデマンドなので待ち時間なしに素早く受けられ、しかも処方箋の発行もしてもらえるという。
・必要な機器を持ち運び可能に
このサービスを可能にしているのが、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボが開発した視力測定の装置Netraやアプリなどのセット。
一見VRヘッドセットのようなNetraは、中にスマートフォンをセットして検査を行えるというもの。また、その他の小型機器で瞳孔間距離や屈折異常などの検査も行う。
これらの機器はすべて合わせてもアタッシュケースに収まり、眼科の診察室にある検眼機器を持ち運び可能にした。検査にかかる時間はトータルで20分ほどとなっている。
・年中無休、ネットで予約
サービスを利用するには、まずサイトで日時や場所を予約する。すると、blinkの担当者が機器一式を持って訪問し、検査を行うという流れ。
測定データはすべて担当者のタブレット端末に集約され、眼科医に送られる。しばらくすると処方箋がメールで送られてくるので、ユーザーはそれを持っていけば自分の視力に合ったコンタクトレンズや眼鏡を購入できる。
このサービス、毎日朝9時から夜9時まで行うとのこと。なので、仕事で平日は忙しい、といった人でも自分のスケジュールに合わせて検査を受けられる。
料金は1回75ドル。家で家族と一緒に、あるいは職場で同僚と一緒にといった場合は割引料金が適用されるようだ。忙しい人だけでなく、体が不自由な人、病気の人にとっても便利なサービスだろう。
blink