そんな中、期待されるのが「PRISM」というサービス。独自開発の技術によって実現した、国内唯一の「パーソナライズド動画ソリューション」である。
その仕組みは、いかなるものか。開発元のクリエ・ジャパン、代表取締役社長兼CEO、南野 智近(なんの ともちか)氏から、詳しい話を聞いた。
・ユーザー情報を元に個々に最適な動画を提供
Q1:「PRISM」開発のきっかけと経緯について、お聞かせください。
弊社では、常にITの先進技術とマーケティング領域に関して、高い関心を持って研究開発を進めていました。
その中でも、ビッグデータ解析を始めとする、データサイエンス分野については進化し続けておりますが、せっかく緻密なデータ分析を行っても、それを最も効果的な形でユーザーとコミュニケーションする手法が、まだまだ世の中には足りないのではないか、と感じていたんですよね。
そこで、ネット環境における企業の動画活用の時代が来ることを見越して、文字や画像に比べて圧倒的な情報伝達力を持つ動画を、一人ひとりに最適な形でお届けできるようになれば、非常に高い価値を生み出すだろうと考え、パーソナライズド動画を提供する仕組みを開発したのが経緯です。
Q2:「PRISM」とは、どんなサービスなのでしょうか。
ユーザーにひもづく情報を元に、一人ひとりに応じた最適なパーソナライズド動画を提供する、One to Oneマーケティングのソリューションです。
大きな特徴としてはまず、百人百様の動画内容であること。CRMなどのユーザー情報を元に、ユーザー一人ひとりに応じたパーソナライズド動画の提供が可能です。まさに、動画による究極のOne to Oneマーケティングを実現します。
ビジュアルもわかりやすく、自由に効果的なエフェクト、映像演出によって、簡潔に内容を伝えられる上、システムで自動的に動画を生成、配信するマーケティングオートメーションを実現しています。(中略)
専用のプレイヤーやアプリは一切不要で、スマートフォン、パソコン、タブレットなど、どのデバイスでも再生ボタンを押すだけでOKです。
・特許申請した国内唯一の技術
Q3:独自の技術によって実現したソリューションだそうですが、それについてお話しいただけますでしょうか。
「PRISM」は大きく分けて、「動画生成エンジン」と「動画合成スクリプト」という2つの要素で構成されています。
動画合成エンジンは、パーツ動画の結合処理と合成素材のオーバーレイ(スーパーインポーズ方式)処理を行っています。動画合成スクリプトは、「動画のどのコマの、どの座標軸に、どのパーツを合成して、どのような挙動をさせるか」などの指令を、動画合成エンジンに対して行うプログラムです。
特許申請の際に弊社が調べた範囲では、国内で初めて、かつ、唯一の技術だと思われます。
Q4:今後の展開について、教えてください。
まずは、より多くの企業、ユーザーにご利用いただきたいと思っています。お客さまとの今までのコミュニケーションの仕方が、一気に変わりますので、その良さを是非味わっていただきたく存じます。
また、サービスの展開として現在、CRMやマーケティングのITソリューションベンダーや、総合印刷会社、大手広告代理店、映像制作会社などとの間で、パートナーシップを順次拡大しています。今後もパートナーとタイアップしながら、「PRISM」の活用提案の範囲を、どんどん広げていく予定です。
パーソナライズド動画ソリューション PRISM