そこで、米ロサンゼルスのスタートアップが開発したのが、起きたい人だけをピンポイントで覚醒に導く目覚ましガジェット「Wakē」。スポットライトのようにLED光と音楽を“照射”するというテクノロジーを使っている。
・センサーでユーザーの位置を把握
Wakēはベッド頭上の壁に取り付けて使う。内部には熱センサーが組み込まれ、ユーザーの体温を感知する。自動で角度を調整してユーザーを追跡するようになっていて、寝返りなどを打って動いてもユーザーの場所を正確にとらえる。
そして、起きる時間になったらユーザーの顔に光と音楽を“照射”する。LEDの優しい光がユーザーの顔を照らし始めると同時にユーザーだけに音が流れ始める。光が徐々に明るくなるのに合わせて音も次第に大きくなり、自然で快適な目覚めに誘導する。
・超音波でピンポイントの目覚まし音
しかし、光はともかく、音をピンポイントで流すことはできるのか、と不思議に思う読者もいるかと思う。これは、超音波活用のパラメトリック・スピーカーを使うことで可能にしている。
超音波のビームに乗せて音楽をユーザーに流し、このビームの角度が少しでもそれると音は小さくなる。そして、ビームが当たっていない隣のパートナーには音は聞こえないのだという。
実際、デモビデオでその様子が確認できるが、ビームがユーザーの顔を少し外れると音はかなり小さくなる。
・違う時間での目覚まし設定も
起床時間などの設定はアプリで。ベッドのどちら側に寝るかを入力し、あとは目覚まし音の種類やボリューム、明るさ、スヌーズなどを設定する。もちろん、1つのベッドで眠る2人がそれぞれに違う起床時間を設定して活用することも可能だ。
先に述べたようにWakēはセンサーを内蔵していて、ユーザーが起き出すのも感知するので、起きてからアラームをオフにする必要はない。
まさに新タイプのこの目覚ましガジェット、現在、資金調達サイトKickstarterでキャンペーンを展開中で、249ドルの出資で入手できる。パートナーの目覚まし音問題を抱えている人は検討してみてはいかが。
Wakē/Kickstarter